RAMAZZOTTI

 

 

ラマゾッティです。

カッフォベッキオアマーロデルカポはまたの機会とさせていただきます、、、。

 

というのもですね

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 以前このブログで「アヴェルナがアマーロの最初」と言ったのですがよくよく考えるとおかしいことがあったので調べてみたら、アヴェルナはアマーロの起源というわけではなく、甘苦い薬草酒を「アマーロ」として商標登録し一般層にも普及し始めたころ(1850年ほど)の代表的なアマーロ、ということがわかりました。勉強不足ですみません、、、

 

 いまだに僕自身アマーロの定義的な部分についてよくわかっていないので勉強を続けていきたいと思います。

 

 そういえばおかしいな、と思ったきっかけのボトルがこのラマゾッティです。

 製造開始年数が1815年 なんだかよくみる数字ですよね。日本は江戸時代の最初の方みたいです。

 

実は僕日本史と世界史が非常に苦手で、歴史について全くわかっていません。地理と倫理政経選択で、しかもその時間はサボって外でブーメランを投げて遊んでいました。

 これまでサボっていたことが今帰ってきたような気がします。あの頃のブーメランのように

 

 このアマーロ、現在日本で手に入れることは難しいようです。

バーで見つけたら是非飲んだ方がいいアマーロの一本です。

 

原材料は北イタリアの山岳地帯のボタニカルをメインとした33種類のスパイスです。

キナ・ルバーブ・ゲンチアナ・オレンジピールローズマリーオレガノ・ニガヨモギヒソップ・ミルラ・ターメリック

が含まれているそうです。

いつかハーブスパイスについてがっちり話せたらいいです。

 

 テイストはこちらも「ザ・アマーロ!」というような僕の思うアマーロの味をしています笑

甘いスパイスと柑橘のシトラス感の後にどっしりした苦味が追いかけてくるようなバランスのいい一本です。

 

またラマゾッティ、同じミラノで作られるフェルネットブランカと同じように、メンソールを強くしたメンタを出しています。

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これは仙台の某バーで見つけておかしくなるくらいテンションが上がっていた時のもの。

しかも間違っていなければ1950頃~1990年頃に流通していた今から1つか2つ前のラベルのものかと思われます。

 

少しわかりにくいかもしれませんがラベルに

 

   AMARO

FELSINA RAMAZZOTTI

 

と書いてあるのがお分かりでしょうか。このFELSINA(通りの名前)の部分が2010年頃のボトルからFRATELLI(兄弟)という文字に変わります。

※AUSANOの息子二人の兄弟が経営を引き継いだためだと思われます。

 

そして現在はAUSANO(RAMAZZOTTIのファーストネーム)に変わっています。

 

 

 

 そしてラベル上、ボトル中央、赤い丸に1815と書かれたシールがあり、そこからキャップに向かってリボンのようなシールが繋がっているタイプのものは1950年付近に発売され1990年付近にラベルが変更されるまでの間のボトルであることがわかります。

 

 そして、RAMAZOTTIの過去のポスターを色々と見ておそらく1960年代付近のラベルであることがわかりました。

 

 本当に貴重な体験でした。

 

話をメンタに戻して、、

 ブランカメンタより甘味は強く苦味は優しいようなボトルでとにかくめちゃくちゃ美味しかったです。今度ブランカメンタ、フェルネットブランカについても説明したいと思います。

 

現在ラマゾッティは他にもスターアニスやシナモンを強調したRAMAZZOTTIブラックやハイビスカスを使用したApelitivo Rosato、またクリームリキュール、サンブーカも出しているようなので是非どうにかして飲んでみたいです。イタリアに行ってこようかと思います。

 

 

 今日は結構マニアックなアマーロで、マニアックなところをかけたかと思います。

 

 

 

 実は僕少しだけですがシンガポールバーテンダーとして働いていた時期があります。もう一生シンガポールは入れないんですけど。

 海外の人ってめちゃくちゃアマーロ飲むんですよね。そのままでもカクテルでもなんでも。

 カクテルを作る際の、甘い、酸っぱい、さっぱりしている、クリーミーという日本ではよくあるバーでの味の選択肢に当たり前のように「苦い」が入ってきます。

 そしてラマゾッティの知名度の高さにも驚きました。ラマゾッティだけじゃなく他のアマーロも。そして、みんなめっちゃネグローニ飲むんです。みんなとりあえずオールドファッションかネグローニなんです。そしてオールドファッションにアマーロ入っていることもあったりします。苦いは美味い!とそこで気づかせてもらいました。

 

 日本に帰ってきた時、ラマゾッティ含めたたくさんのアマーロを酒屋さんやネットで買えないことがすごく悲しかったです。

 

 このブログを通してなんらかの形で日本に入ってくるアマーロが増えてくればいいなぁ、、なんて思っています。遠い先の話ですね

 

 ラマゾッティを見ると不思議で、なぜかいつもやる気が出るというか、、、笑 僕にとってすごく大切なアマーロです。

 

今日はラマゾッティをロックでしっぽりやろうと思います。

ちゃおちゃお!