AVERNA AMARO SICILIANO
アヴェルナ アマーロ シチリアーノ
アヴェルナアマーロシチリアーノ(以下アヴェルナ)はイタリアのシチリア島の中心部 カルタニセッタで生産されます。
最初の生産者は「サルバトーレ・アヴェルナ」 彼は1802年に繊維職人の家に生まれました。カルタニセッタで育ったサルバトーレ・アヴェルナはイタリアのフィレンツェにあるサント・スピリト修道院に入ります。
その修道院では、修道士たちがフランス・ノルマンディー地方で作られていたベネディクティンを真似たような秘蔵のレシピのエリクサー(不老不死の万能薬)を生産していました。そのエリクサーは苦くて健康にいいと人気だったそうです。
1859年に修道士たちは感謝の印としてこのレシピをサルバトーレ・アヴェルナに引き渡したそうです。
そして1868年、うちに客人を招き入れ提供を始めました。そこから徐々に販売の範囲と量を増やしていきます。後にサルバトーレの息子、フランシスコ・アヴェルナが販売促進を始め、いくつかの賞を獲得しました。
現在はフランシスコは亡くなっており、妻のアンナマリアが会社を継いでいます。
フランシスとアンナマリアの4人の子どもが現在は力を合わせて経営しており、2度の世界大戦を経験したのにも関わらず、1度も生産を中止したことなく強固に経営をしています。
その後アメリカに市場を広げ現在はカンパリグループの傘下に入っています。(CT スピリッツでは取り扱っていないそう)
主体となっているのが竜胆の根です。別名をイヤミグサ(胃病み草)といい健胃作用のあるハーブとして知られています。ゲンチアニンという強い苦味成分が含まれていて、唾液や胃液の分泌を促し消化促進作用があります。
フランスのベネディクティンをイタリアの修道士が真似て苦味の強いイタリアらしいエリクサーを作り始め、サルバトーレ・アヴェルナが客人たちに振る舞ったことから甘くて苦く胃にいいリキュールが人気となり、アヴェルナは後のアマーロの元祖となりました。
どっしりとした甘さと苦さがあり、そこにオレンジのピールの香りがのっかったバラン
スのいい「THE AMARO」というような味です。個人的にアヴェルナのコーラ割りは二日酔いだったり胃の調子が悪い時でもいっぱい目に飲むと調子が戻ってくるので愛用しております。
本場イタリアではやはり、オンザロックにオレンジピールの飲み方をする人が多いそうです↓
途中で出てくる真っ赤なタコさんはなんなんでしょう、美味しそうですね。
今晩はタコぶつを買って帰りアヴェルナコーラを倒れるまで飲もうと思います。
今日もブログを読んでいただきありがとうございました。ちゃお〜