Vecchio Amaro Del capo
カポです。
カッフォ ベッキオ アマーロ デル カポ
カッフォ=蒸留所名
ベッキオ=蒸留者名
アマーロ=商標
デル=〜の
カポ=名前
カッフォでベッキオさんが作る苦いカポ(カーポ)という名前ですね
ベッキオが1900年代中盤に蒸留所を購入しカラブリアで製造を始めました。
他にもベルガモットのリキュールなんかを作っています。
日本でも比較的手に入りやすいアマーロだと思います。
長いのでカポと呼んでいこうと思います。
カポについて調べてみるととにかく「冷やせ!」と書いてあります。
公式のホームページ
https://www.vecchioamarodelcapo.com/en/
は、やたら重い割りに内容はとにかく冷やせとばっかり書いてあります。
このカポはイタリアのカラブリアというところで作られます。カラブリアはイタリアのブーツの形のつま先の部分で、海を挟んでシチリア島の隣に位置しています。
ベルガモット、紅茶で聞いたことあるようなないような、、、
ベルガモットは柑橘系の植物で、緑色をしたみかんのような植物です。果肉を食べることはなく精油を使われることが多いそうです。アールグレイはこのベルガモットで着香されています。
カポには29種類のカラブリア産の花、草根木皮、柑橘が原材料で含まれています。
カモミール、リコリス、アニス、ペパーミントなどが代表的なボタニカルです。
上記のボタニカルは、季節によって採れるものが変わります。
そのため一年を通して最適なタイミングで収穫、漬け込みを行うという徹底した方法により、新鮮な香りを捉え香りを逃がさないようにしています。
素晴らしい柑橘の香りと、余韻のスパイシーさが特徴的で他のアマーロと比べると甘さが強く苦味は控えめです。僕の周りではミルクと合わせる飲み方を好む方が多かった印象にあります
飲み方はとにかく-20℃までキャンキャンに冷やしてストレートで飲むに尽きるそうです
とにかく冷やせと。
そしてこのメーカーから面白い商品も出ています
https://www.vecchioamarodelcapo.com/en/red-hot-edition/
カポのレッドホットエディション!!
めちゃくちゃ気になりますね、、、やまやさん。。頼みます!
辛いのかな、、、
カポは冷やしてショットでも、フレッシュジュースで割って飲んでも、もちろんそのままや、ロック、ソーダ割りでも美味しいリキュールです。女性にもおすすめのアマーロです。
机に霜が張るくらい冷やして飲みましょう
今日はサクッと書かせていただきました!
アマゾン、楽天でも購入できるみたいなのでぜひ試してみてください!
今日も倒れるまでアマーロを飲もうと思います!
実は今日焼き鳥を食べに行く約束があります。お腹いっぱいい 食べて、帰ってきたらカポをロックでやらかそうかと思います。
ciao!
RAMAZZOTTI
ラマゾッティです。
カッフォベッキオアマーロデルカポはまたの機会とさせていただきます、、、。
というのもですね
以前このブログで「アヴェルナがアマーロの最初」と言ったのですがよくよく考えるとおかしいことがあったので調べてみたら、アヴェルナはアマーロの起源というわけではなく、甘苦い薬草酒を「アマーロ」として商標登録し一般層にも普及し始めたころ(1850年ほど)の代表的なアマーロ、ということがわかりました。勉強不足ですみません、、、
いまだに僕自身アマーロの定義的な部分についてよくわかっていないので勉強を続けていきたいと思います。
そういえばおかしいな、と思ったきっかけのボトルがこのラマゾッティです。
製造開始年数が1815年 なんだかよくみる数字ですよね。日本は江戸時代の最初の方みたいです。
実は僕日本史と世界史が非常に苦手で、歴史について全くわかっていません。地理と倫理政経選択で、しかもその時間はサボって外でブーメランを投げて遊んでいました。
これまでサボっていたことが今帰ってきたような気がします。あの頃のブーメランのように
このアマーロ、現在日本で手に入れることは難しいようです。
バーで見つけたら是非飲んだ方がいいアマーロの一本です。
原材料は北イタリアの山岳地帯のボタニカルをメインとした33種類のスパイスです。
キナ・ルバーブ・ゲンチアナ・オレンジピール・ローズマリー・オレガノ・ニガヨモギ・ヒソップ・ミルラ・ターメリック
が含まれているそうです。
いつかハーブスパイスについてがっちり話せたらいいです。
テイストはこちらも「ザ・アマーロ!」というような僕の思うアマーロの味をしています笑
甘いスパイスと柑橘のシトラス感の後にどっしりした苦味が追いかけてくるようなバランスのいい一本です。
またラマゾッティ、同じミラノで作られるフェルネットブランカと同じように、メンソールを強くしたメンタを出しています。
これは仙台の某バーで見つけておかしくなるくらいテンションが上がっていた時のもの。
しかも間違っていなければ1950頃~1990年頃に流通していた今から1つか2つ前のラベルのものかと思われます。
少しわかりにくいかもしれませんがラベルに
FELSINA RAMAZZOTTI
と書いてあるのがお分かりでしょうか。このFELSINA(通りの名前)の部分が2010年頃のボトルからFRATELLI(兄弟)という文字に変わります。
※AUSANOの息子二人の兄弟が経営を引き継いだためだと思われます。
そして現在はAUSANO(RAMAZZOTTIのファーストネーム)に変わっています。
そしてラベル上、ボトル中央、赤い丸に1815と書かれたシールがあり、そこからキャップに向かってリボンのようなシールが繋がっているタイプのものは1950年付近に発売され1990年付近にラベルが変更されるまでの間のボトルであることがわかります。
そして、RAMAZOTTIの過去のポスターを色々と見ておそらく1960年代付近のラベルであることがわかりました。
本当に貴重な体験でした。
話をメンタに戻して、、
ブランカメンタより甘味は強く苦味は優しいようなボトルでとにかくめちゃくちゃ美味しかったです。今度ブランカメンタ、フェルネットブランカについても説明したいと思います。
現在ラマゾッティは他にもスターアニスやシナモンを強調したRAMAZZOTTIブラックやハイビスカスを使用したApelitivo Rosato、またクリームリキュール、サンブーカも出しているようなので是非どうにかして飲んでみたいです。イタリアに行ってこようかと思います。
今日は結構マニアックなアマーロで、マニアックなところをかけたかと思います。
実は僕少しだけですがシンガポールでバーテンダーとして働いていた時期があります。もう一生シンガポールは入れないんですけど。
海外の人ってめちゃくちゃアマーロ飲むんですよね。そのままでもカクテルでもなんでも。
カクテルを作る際の、甘い、酸っぱい、さっぱりしている、クリーミーという日本ではよくあるバーでの味の選択肢に当たり前のように「苦い」が入ってきます。
そしてラマゾッティの知名度の高さにも驚きました。ラマゾッティだけじゃなく他のアマーロも。そして、みんなめっちゃネグローニ飲むんです。みんなとりあえずオールドファッションかネグローニなんです。そしてオールドファッションにアマーロ入っていることもあったりします。苦いは美味い!とそこで気づかせてもらいました。
日本に帰ってきた時、ラマゾッティ含めたたくさんのアマーロを酒屋さんやネットで買えないことがすごく悲しかったです。
このブログを通してなんらかの形で日本に入ってくるアマーロが増えてくればいいなぁ、、なんて思っています。遠い先の話ですね
ラマゾッティを見ると不思議で、なぜかいつもやる気が出るというか、、、笑 僕にとってすごく大切なアマーロです。
今日はラマゾッティをロックでしっぽりやろうと思います。
ちゃおちゃお!
CYNAR
出ました、チナールです。
主原料はズバリ イタリア産のアーティチョークです。
アーティチョークはチョウセンアザミとも呼ばれるキク科の植物です。
チナールのラベルに書いてある植物がアーティチョークです。日本では馴染みのない植物ですよね。日本の風土での栽培が難しく過食部位も少ないのが理由だと思われます。
このアーティチョーク、実はすごく面白い成分が入っています。それはシナリンという化学物質で、人の舌にある味蕾という、五味を受容する器官を阻害し、何もかもを甘く感じさせる効果があります。チナールという名前はこのシナリンと何か関係があるのだと思います。
この効果を利用して、肉料理などに合わせてお肉をより甘く美味しく感じさせる方法などもあるそうです。ただ質の高いワインなどと合わせて食べるのはよろしくないですね。
試しにチナールを飲んでからすぐに炭酸水を飲んでみました。
んー?甘い?、、、かも?? プラシーボかも、、笑
そんな感じです。
またシナリンには肝臓の解毒作用もあります。ありがてぇ〜!
アーティチョーク以外にも他12種類のハーブが含まれています。
このアマーロの特徴的なところはワインをベースとしていることです。
リキュールはアルコール度数のある液体に薬草、香草、果物、種子などを漬け込み等を行い加糖した飲み物のことを言います。多くの場合はスピリッツ(蒸留酒)、特にニュートラルスピリッツ(度数の高いウォッカのような、比較的味のないアルコール)に漬け込み等を行い作られます。
が、このチナールはワインをベースとしているため、度数も16%と低く飲みやすいものとなっています。カンパリより優しい苦味ですがカラメルの焦げたような苦味の余韻は長く、ワインと合わせたカクテルやコーラ割りなどがおすすめです。現在はカンパリグループが所有しています。
昔のチナールのCM?みたいなのです↓↓アーティチョークもみれます
今日はチナールについて解説させていただきました!
これまた素敵アマーロですね、、、
今日はチナールコンイルビアンコ(チナールの白ワイン割り)でも飲んで寝ようかな〜
読んでいただきありがとうございます!また明日投稿させていただきます。
明日はカッフォベッキオアマーロデルカポかな、、、
では!ちゃお!!
AVERNA AMARO SICILIANO
アヴェルナ アマーロ シチリアーノ
アヴェルナアマーロシチリアーノ(以下アヴェルナ)はイタリアのシチリア島の中心部 カルタニセッタで生産されます。
最初の生産者は「サルバトーレ・アヴェルナ」 彼は1802年に繊維職人の家に生まれました。カルタニセッタで育ったサルバトーレ・アヴェルナはイタリアのフィレンツェにあるサント・スピリト修道院に入ります。
その修道院では、修道士たちがフランス・ノルマンディー地方で作られていたベネディクティンを真似たような秘蔵のレシピのエリクサー(不老不死の万能薬)を生産していました。そのエリクサーは苦くて健康にいいと人気だったそうです。
1859年に修道士たちは感謝の印としてこのレシピをサルバトーレ・アヴェルナに引き渡したそうです。
そして1868年、うちに客人を招き入れ提供を始めました。そこから徐々に販売の範囲と量を増やしていきます。後にサルバトーレの息子、フランシスコ・アヴェルナが販売促進を始め、いくつかの賞を獲得しました。
現在はフランシスコは亡くなっており、妻のアンナマリアが会社を継いでいます。
フランシスとアンナマリアの4人の子どもが現在は力を合わせて経営しており、2度の世界大戦を経験したのにも関わらず、1度も生産を中止したことなく強固に経営をしています。
その後アメリカに市場を広げ現在はカンパリグループの傘下に入っています。(CT スピリッツでは取り扱っていないそう)
主体となっているのが竜胆の根です。別名をイヤミグサ(胃病み草)といい健胃作用のあるハーブとして知られています。ゲンチアニンという強い苦味成分が含まれていて、唾液や胃液の分泌を促し消化促進作用があります。
フランスのベネディクティンをイタリアの修道士が真似て苦味の強いイタリアらしいエリクサーを作り始め、サルバトーレ・アヴェルナが客人たちに振る舞ったことから甘くて苦く胃にいいリキュールが人気となり、アヴェルナは後のアマーロの元祖となりました。
どっしりとした甘さと苦さがあり、そこにオレンジのピールの香りがのっかったバラン
スのいい「THE AMARO」というような味です。個人的にアヴェルナのコーラ割りは二日酔いだったり胃の調子が悪い時でもいっぱい目に飲むと調子が戻ってくるので愛用しております。
本場イタリアではやはり、オンザロックにオレンジピールの飲み方をする人が多いそうです↓
途中で出てくる真っ赤なタコさんはなんなんでしょう、美味しそうですね。
今晩はタコぶつを買って帰りアヴェルナコーラを倒れるまで飲もうと思います。
今日もブログを読んでいただきありがとうございました。ちゃお〜
AMARO MONTENEGRO
珍しい形をしたボトル なんだか握って人を殴るのにちょうどいいような形をしているアマーロです。アマーロで殴られるなら本望かもしれません。
僕が推しているアマーロのうちの一つ、このアマーロモンテネグロは香水のような柔らかな甘さのあるお花のような香りの強いアマーロです。
このアマーロは1885年、イタリアのボローニャ地方で開発者スタニスラオ コビアンキによって生まれました。ボローニャ地方はイタリアのどまんなか、ブーツでいったら膝裏くらいのとこにあります。
実はアマーロモンテネグロ、生まれた時は別の名前で「Elisir Lungadvita」(なんて読むかわかりません、エリシール ルンガビタとかかな?)という名前でした。
このアマーロ「Elisir Lungavita」が生まれてから11年後、サヴォイア朝の第3代イタリア国王のヴィットーリオ・エマヌエーレ3世とモンテネグロの王女エレナ・デル・モンテネグロの結婚を記念してイタリア王家に捧げられることとなり名前を「アマーロモンテネグロ」に変更しました。
なのでアマーロなのにモンテネグロ?と最初は思いましたがそう言った理由から名前がつけられたとのことでした。
スタニスラオ コビアンキは4つの大陸を渡り40種類の樹皮、種、根、茎、花、果皮、葉を集めました。門外不出の40種類のボタニカルは膨大な時間の漬け込みの作業が行われた後、蒸留されます。
この40種類のボタニカル、ほとんど公開されていません。代表的なものだけ情報があります。ナツメグ・クローブ・シナモン・スイートオレンジ・ビターオレンジ・アルテミシアブレンド(ヨモギ)等、アマーロにはよく使われるボタニカルの情報のみでした。
ただ、この40種類のボタニカル、一度に全て漬け込むわけではありません。
BITTER・HARBACEOUS・SPICY・FLORAL・SWEAT・ROASTED・FRESH・BALSAMIC・FRUITY・VEGETAL・WARM・TROPICALの12個の素材の概念に分けられて漬け込み、蒸留を行います。
さらにこの12個のマザーエッセンスを組み合わせて混ぜて6つのテイストノートに分けられます。
①BITTER and HARBACEOUS 苦味とハーバルさ
②SPICY and FLORAL スパイス感と花感
③SWEAT and ROASTED 甘さと香ばしさ
④FRESH and BALSAMIC 新鮮さとバルサミコ
⑤FRUITY and VEGETAL 果物感と野菜感
⑥WARM and TROPICAL 暖かさとトロピカルさ
これらをバランスよく配合してアマーロモンテネグロは作られます。
日本人の僕には馴染みのないテイストもあります。バルサミックってなんとなくわかるけど。。。笑
40種類のボタニカルを12個のマザーエッセンスに分けて蒸留し、組み合わせて6個の蒸留液を作りそれらを配合しカラメル色素等を混ぜ合わせて完成
という、ものすごく複雑で手の込んだ方法でこのアマーロは作られています。この方法によりものすごく繊細で香り高いリキュールに仕上がっています。
しかし!!!
実はこれだけではありません。
上記の6つのエッセンスを紹介しましたが、それに加え7個目にして最後のエッセンスが加えられてアマーロモンテネグロは完全に完成されます。
その7個目のエッセンスは「PREMIO」(日本語で「賞」という意味)
もちろん企業秘密です。
この「PREMIO」非常に香りの強いエッセンスでボトル一本に1滴ほどしか含まれていないらしいです。厳密には15,000ボトルにつき1ℓしか含まれていないそうです。
何が含まれているのか非常に気になるところです。
youtubeではスタニスラオが大陸から大陸に渡り素材を集めアマーロモンテネグロを作り上げるショートムービーが上がっています↓↓
この映像の中では最後のエッセンスPREMIOは王女の涙で描かれています。
結構面白いです!
甘さも苦さもアマーロの中ではかなり控えめで、クローブの甘い香りが印象的な美味しいアマーロです。色は綺麗な黄金色で、ロックグラスに氷と注いでオレンジビールなんかを加えて食後にゆっくり飲むのがおすすめです。
アマーロモンテネグロを使ったカクテルなんかもいつか紹介できたらいいです。
Amazon、楽天などで購入することもできますので気になった方はぜひ試してみてください!
アマーロボトル紹介、初回ということでかなり詳細に書かせていただきました。
次回以降はもう少しあっさりになると思いますので気軽に呼んでいただければ幸いです。
では今日も倒れるまでアマーロを飲みたいと思います!ちゃお!